3分で分かる職場のメンタルヘルス対策Vol.4

セルフケア(自分で行うメンタルケア)について(3)

長時間労働(過重労働)は適度に…
 ご存知のとおり、平成22年4月1日より労働基準法が改正され、月60時間を超えた時間外労働の賃金の割増率が5割に引き上げられることになりました。(一定の基準に該当する中小企業は3年後からの施行となります。)これは法改正により、時間外労働を抑制しようという目的です。
 時間外労働は日本の企業では当たり前と考えられているようで、時間外労働をいっぱいする人=良く働く人、有能な人というイメージを持っている方も多数おられます。業務内容が多く、生産性を上げる為には必要なのも事実です。
 しかし、時間外労働は適度に行わないと、逆に生産性、業務効率の低下を招いたり、労働者にとっては、メンタル不調を招いたり、心疾患、脳疾患を招く可能性が高まります。
(メンタルケア対策の企業内での実施や、医師との面談、健康診断も定期的に受けて心身の健康管理が必要となります。)
 ただ、私が一番危惧するのは、長時間労働により家族や恋人等、大切な人との時間がたくさん失われることです。(素敵な人との出会いの時間も失われます。)それは大切な人との人間関係の不和を招き、崩壊を助長します。大切な人が必要な時に、あなたはいない。いないなら、いなくても良いように相手は行動するようになります。現在のあなたの周りとの関わり方、あり方があなたの未来を決めていくのです。人は、一番自分が困ったり弱った時に、良くも悪くも今までの行動の結果がその人に返ってきます。
 週に一度位は早く帰って、疲れた体を休めて、家族や大切な方との心の触れ合いを楽しみましょう。

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