ガーデニングコラム Vol.8
冬から春にかけて楽しめる植物たち
今回は、寒い時期も植物と一緒に楽しもう!ということで、冬から春にかけて楽しめる植物たちをご紹介します。
パンジー・ビオラ
今も昔も大人気の植物パンジー・ビオラは、冬のガーデニングに欠かせない大事な植物です。
花色も豊富で、見ごたえのある大輪種や小花がかわいい小輪種、また最近では花ビラがフリルの形をしたフリンジ咲きのものなど、様々な品種が出回っています。
育て方のポイントは、「屋内で過保護に育てると花茎が間延びしてしまうので、冬の間も屋外で育ててしっかりと寒さにあてること」と、「花ガラをそのままにしておくと種がついてしまい株が弱るので、こまめに花がらを摘み取ること」です。うまく管理すれば、ゴールデンウィークまで花を楽しむことができますよ。
エリカ
エリカは、ツツジ科の常緑低木です。一番ポピュラーな品種の「ジャノメエリカ」のほか、花がスズランの形に似ている「スズランエリカ」、紡錘形の花を房状に咲かせる「ファイヤーヒース」など、たくさんの品種があります。
分類上は木の仲間ですが、鉢やプランターでも充分に育てることができるので、ほかの草花と一緒に寄せ植えにして楽しんでみてはいかがでしょうか。
ボロニア
ボロニアはミカン科の花木で、花も香りも楽しめることで人気のある植物です。写真の品種は「ボロニア・ピンナータ」といい、そのほかにもスズランに似た形の花を咲かせる「ボロニア・ヘテロフィラ」という品種などもあります。
本来は春の花ですが、早いところでは年末から少しずつ店先に出回るようになります。
ボロニアはとても生育が良いので、鉢の中にすぐに根がいっぱいになります。そうなった場合には、早めに一回り大きな鉢に植え替えましょう。
イベリス
イベリスは、アブラナ科イベリス属の植物で、品種の中には一年草のものと宿根草のものとがあります。(写真は宿根草のものです。)
イベリスは耐寒性もあり非常に育てやすく、ほかの植物とも相性がよいので寄せ植え向きの植物です。コンテンガーデンだけでなく、ハンギングバスケット(壁掛け用の寄せ植え鉢)などにもオススメの植物です。
プリムラ類
プリムラはサクラソウ科の植物で、「プリムラ・ポリアンサ」「プリムラ・ジュリアン」「プリムラ・オブコニカ」「プリムラ・マラコイデス」など様々な品種があります。 強健で寒さにも強く、冬から春にかけて長期間楽しめる植物です。
花をきれいに咲かせて長く楽しむためには、日当たりがよく、直接雨風が当たらない軒下や玄関ポーチの下などで育てるようにしましょう。また、花壇植えでもよいですが、鉢やプランターのほうが手入れもしやすく失敗も少なくなります。
傷んだ葉や花ガラは無理に手で引っ張らず、はさみで丁寧に摘み取るようにしましょう。
ガーデニングコラム「植物といっしょ♪」も今回をもちまして最終回となります。皆様のガーデニング生活に少しでもお役に立てれば、という気持ちで書かせていただきました。2年間、つたない文章を読んでいただき、本当にありがとうございました!
記事提供
株式会社砂丘園芸 グリーンアドバイザー 原田 真理子