ガーデニングコラム Vol.4

冬のバラの管理について

寒い寒い冬の季節、バラは活動をストップし、「休眠期」のシーズンになります。
休眠期間中は、葉も落葉し花も咲かないので、バラの管理もひと休み・・・と思われている方も多いかもしれませんが、実はバラにとって休眠期の今こそが一番大事なメンテナンスシーズンになります!
今回は、冬に行うバラのメンテナンス方法をご紹介いたします。

【剪定】

バラの剪定には、主に軽剪定と強剪定があります。 軽剪定は、開花後に咲き終わった花ガラや枯れた枝葉などを簡単に切る剪定です。

強剪定は、樹形全体を整えながらしっかりと切り戻す為、短く切っても木に負担がかからないよう冬の休眠期に作業を行います。枯れている枝、弱っている枝、込み合っている枝、交差している枝などをよく見ながら、バランスよく剪定します。

また、古い枝を株元近くまで切り戻してシュート(株元から勢いよく伸びている新しい枝)を残す「枝の更新」も冬の強剪定として行います。

剪定前
剪定後

【植え込み】

バラの植え込みや植え替えも冬の間に作業を行います。

秋頃から園芸店などで、バラの苗木の販売が始まります。

バラは色の種類だけでなく、例えば樹形は「木立ち性」や「つる性」等、また咲き方も「四季咲き」「一季咲き」、花の形も「大輪」「中輪」「小輪」「房咲き」など、様々な種類があります。植えたい場所に合わせて、どんな種類にするか決めましょう。 また、鉢植えにする場合は、根がしっかりと張れるように大きいサイズの鉢に植え込みをしましょう 。

説明書きを参考にしよう
少し大きめの鉢に植えよう

【誘引】

つるバラは誘引で花付きが変わります!

つるバラの枝をフェンスやアーチなどに這わせることを「誘引」と言いますが、この作業も枝がやわらかい冬の時期に行います。

つるバラは、枝を地面と水平に這わせることで花付きが良くなります。

フェンスなどの場合は、枝を横に伸ばすようにしながら誘引しましょう。

アーチなどの場合は、らせん状に誘引するか、またはS字状で誘引するようにしましょう。

【施肥】

バラ専用の肥料

施肥作業は、根が活動を始める前の1月~2月に行います。

根を傷つけないように気を付けながら、株から30cm程度離れたところを堀って穴を開けます。そこに腐葉土や油かずなどを入れて、掘り上げた土を埋め戻します。

この作業によって、肥料を与えるだけでなく、土壌に空気が入り土を柔らかくする効果を得ることができます。

また、最近ではバラ専用の肥料も出回っているので、そういったものを使用すると手軽に施肥が行えます。

寒い時期の作業は大変ですが、この時期にバラの管理を頑張れば、春には素晴らしい花を咲かせてくれますよ♪

記事提供

株式会社砂丘園芸  グリーンアドバイザー 原田 真理子

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