子どもの可能性を広げるコラム Vol.1

こんにちは、アムルシー教育ネットワーク 代表の山口と申します。鳥取東部を中心に、学習塾、英会話教室、学童保育、と子どもへの教育を柱とした事業展開で地域貢献を目指しております。私たちの専門の教育に関連して、みなさんのお役に立てる情報をお伝えしていきます。解説の中の『親子』関係を『上司部下』や『夫婦』などの身近な関係に置き換えて気楽に読んでいただければと思います。

期待している行動に注目し、すぐに認めよう

子どもの行動は試行錯誤の繰り返しです。親が子どもの行動の中から、どんな行動に関心を示すかで、子どもの行動が変わってきます。

子どもの行動の中から、子ども自身のためにどういう行動がよいのか、親がそれとなく知らせることが重要です。良い行動が継続するかどうかは、親の対応にかかってくるからです。

小学6年生の女の子ひまりちゃんとお母さんのやりとりを見てみましょう。

お母さん:
「ひまり!ゲームばかりしてないで少しは勉強しなさい」
ひまり:
「これが終わったらやるよ!」
お母さん:
「いつも、そう言ってやらんだろー?」
ひまり:
「やればいいだろう!(部屋にこもる)」

翌日、ひまりは珍しく勉強しています。お母さんは心の中で、「やっとやる気になったのね」と思いホッとしています。

実はそれだけなのが問題なのです。

子どもの行動に対して、承認(相手を認めてあげること)をしないからです。これでは、子どもが自主的に勉強する習慣は身につきにくいでしょう。

親というのは、「子どもが勉強するのは当たり前」、「親が望むことをするのは当たり前」と思いがちです。そして、子どもが親の期待通りの行動をしなければとやかく口を出します。逆に子どもが親の望むことをしている時は、積極的にコミュニケーションをしないものです。特に承認するのを忘れてしまいます。

お母さん:
「ひまり!勉強がんばっとるなー。おやつだよ!」
ひまり:
「ありがとう!明日までにやらんといけん宿題なんだ」
お母さん:
「ひまりの一生懸命勉強している姿を見ると、お母さんはあなたが成長したんだと思ってうれしくなるわ。もしわからないところがあったら、お母さんのわかる範囲で教えてあげるね。」
ひまり:
「ありがとう!」

子どもが好ましい行動、親が望む行動をしている時にこそ、肯定的な声をかけて承認しましょう。親の肯定的なアプローチが、子どもが好ましい行動を選択する重要な機会なのです。

アムルシー教育ネットワーク

進学塾ビーゼミナール 英会話のミネル みつばち・おれんじ児童クラブ
代表 山口英晃

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