健康コラム Vol.2

毎日の生活習慣に少し加えるだけでもっと健康になっていく方法「幸福の種まき(コウフクノタネマキ)」とは、コ(呼吸)ウ(運動)フ(風呂)ク(靴)ノ(飲む)タ(食べる)ネ(寝る)マ(マイナス言葉を使わない)キ(規則的な生活)のことです。2回目の今回は フ(風呂)、ク(靴)について投稿します。

フ(風呂)について

日本人ほど風呂好きな民族はいないと言われています。また、鳥取は温泉どころでもあり、全国からも温泉客が訪れています、しかし、残念なことに入浴なしでシャワーだけで済ます家庭が急速に増えています。ただ、シャワーだけの方は筋肉も硬く、ケガや病気になりやすくなっています。風呂の効用を理解して、夏でも入浴習慣を続けて頂けたらと思います。

●風呂(入浴)=「長めのぬるま湯」と心得よ

せっかく入浴しても、「烏の行水」ではシャワーと大差が有りません。入浴の効用は「長めのぬるま湯」でこそ高まります。

●「長めのぬるま湯」の効用

①生体防御作用が高まる……熱を身体に加えると、体内に熱たんぱく(ヒートショックプロテイン)が出来、ストレスなどで傷ついたたんぱく質を修復するそうです。

②免疫力が高まる……身体に熱が加わることで、白血球やリンパ球が増えNK細胞も活性化し、免疫力が高まり病気になりにくく、且つ治りやすい身体になります。

③体温が上がる……最近は低体温で原因不明のだるさや体調不良の方が増えているそうです。長く入浴することで体温を上げていきます。

④老廃物を出す汗が出る……「烏の行水」で出る汗は体温調節の汗です。涼しい所ですぐに汗は止まります。「長めのぬるま湯」で出る汗は深部の老廃物や毒素を出す汗で、便秘の便を出すことに似ています。

⑤睡眠の質があがる……身体が温まると副交感神経優位になり、入眠しやすく熟睡も得られます。赤ちゃんの時は自分で体温を上げて、入眠しやすくしていますね。

⑥痛みが緩和する……身体が温まると、脳内麻薬とも言われるエンドルフィンがでます。これには鎮痛作用があり、多幸感や快感を引き出す作用もあるそうです。

⑦血流が良くなり乳酸発生も遅れる……血流が良くなると栄養や免疫物質がスムーズに運ばれ、老廃物も回収され、さらに乳酸の発生は遅れるため、疲れにくい身体になります。
さあ、夏こそ長めのぬるま湯生活で、夏バテ防止をしませんか?

く(靴)について

足は建物で言えば基礎や土台ですね。足や身体に合った靴などの履物を履くと、土台が安定しますが、合わない履物だとバランスの崩れ、浮き足指、外反母趾、足底筋膜炎、変形性膝関節症などを引き起こします。

●合う履物の見分け方

靴や履物やソックスなどを履く前に前屈して、指の届く位置を確認しておきます。次に履いて前屈して、より指が下に届けば合う履物と言えます。逆に届きにくくなるものは合っていませんので、上記のような症状や腰痛、肩こりなどを引き起こすこともあります。

●合う履物、整える履物

お気に入りなのに合わない履物だった時、合う履物に変える方法があります。靴の場合その人用のインソールを作成したり、ソックスにテーピングする方法です。これだけで身体の不調が改善されることはよくあります。(ちなみに当店では1足3000円+税でオーダーメイドインソールを作成しています)

最近では足袋型のシューズやソックスや布草履など、履くだけで身体を整えてくれる履物もあります。試し履きもできますので、気軽にご相談ください。

「老化は足から」とよく言われますが、私は「老化も痛みも足から」と感じています。あなたの不調もその履物のせいかもしれません。

記事提供

健康ケアハウス田口  代表 田口 博

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