みんなの防災シリーズVol.7

【津波編】震源地によっては津波の可能性も。計り知れない津波のスピードとパワー!

1.驚くべき津波のスピードとは

海底の比較的浅い所で地震が起きると、津波が発生することがあります。また、陸地で揺れを感じなくても大津波が来た例もあります。1960年のチリ地震では、22時間後に日本の太平洋沿岸を津波が襲い、140人を超える犠牲者を出しました。震源地が海底の場合はまず津波を想定して早めに高台へ避難することが重要です。

津波の陸に迫る速さは、地震発生時に海底5,000m程度の水深では時速800kmでジェット機並み、水深が浅くなり500m程度では時速250kmで新幹線並み。陸に上がると時速40km弱となりますが、これは世界最速のランナー「ウサイン・ボルト」のスピードに匹敵します。

津波が見えてからでは逃げ切れません。地震直後にいかにすばやく、高い場所へ避難するかが鍵です。

2.恐るべき津波のパワー

津波は「波」と書きますが、その波長は数km~数百kmにも達し、水の台地が高速で押し寄せてくると言えます。50cmの津波でも人が流され、2mの津波だと木造住宅は倒壊または流出します。

また、津波は川を遡るので、沿岸部だけでなく川岸も要注意です。2003年十勝沖地震では十勝川に入った津波は10.5km遡ったそうです。

更には上陸した津波は斜面を遡り、津波の高さ以上の 標高に達することがあります。これを遡上高と言い、東日本大震災では、標高40.1mまで津波が到達しました。

 

(1)津波の高さとは
 〔津波で上昇した海面の高さ〕-〔通常の海面高〕
(2)遡上高(そじょうこう)
 津波が内陸で駆け上がった標高

記事提供

全労済鳥取県本部 木岡繁男(防災士)
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