3分で分かる職場のメンタルヘルス対策Vol.22

若者が結婚しない、本当の理由

全国の婚姻数は、ピークが昭和47年で、100万件以上ありました。平成23年度は66万人と、ほぼ半数になってきています。また平均初婚年齢は、平成5年で、男性28.4歳、女性26.1歳でしたが、平成23年度は男性30.1歳、女性は29.0歳となり、晩婚化が進んでいます。ちなみに離婚数は30万件近くになり、2分に1組が全国のどこかで離婚していることになります。

若い世代の人口は減少していますので、婚姻数が減るのは仕方ありませんが、毎年のように晩婚化が進んでいることは気になります。

では、何故、どんどん晩婚化が進んでいるのでしょうか?

本人たちに話を聞くと、「出会いがない」「条件に会う人がいない」などを主な理由として挙げてきますが、果たしてそうでしょうか?  彼らが晩婚化になったのは、「出会いがない」という理由ではありません。実は出会い過ぎているのが原因です。  現在はLINEやFACEBOOK、ツィッターなど、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)の急速な普及により、全く今まで知らなかった異性とたくさん繋がる事ができます。なのでその気になればたくさんの異性と出会い、友人となったり、恋人にすることができます。また結婚相談所なのには、婚活ブームの影響なのか、たくさんの人たちが登録しています。つまり「結婚したい」と考えると、たくさんの選択肢ができてしまうのです。

心理学では、人間が選択できる限界は3~5までなので、それ以上の数になると、逆に全く選べないという状況になってしまう事が証明されています。 今の若者はたくさんの異性を知る事により、なかなか結婚相手を選択できないという状況になってしまっている可能性が非常に高いのです。

このように、情報が多く、選択肢も多くなってしまった現代社会では、常に「自分」というモノに、しっかり向き合う必要があります。例えば「自分は結婚に一番、何を求めているか?」を具体的に考えたりする事が必要だということです。 何事でもそうですが、これだけ選択肢の多い現代社会では、自分というものを更にしっかり持たないといけない事を覚えておいてください。

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